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病院薬剤師の人員配置基準は?

病院薬剤師には、人員配置基準というものがあります。これは、2007年に厚生労働省によって示されたものです。それは、病院における薬剤師の重要性を再確認するものであり、病院に対して薬剤師数を充分に確保すること、それが重要であることを示しました。それまでの基準では、人員の配置は調剤師数80人に対して薬剤師1人となっていました。しかし、時代が進むにつれて、薬剤師の業務量が広く、多くなってきました。

具体的には、調剤技術の進歩にともない、服薬指導、薬歴管理などといった業務の増大、入院患者の増加などです。そのために、1998年には、人員配置基準について明確な基準ができました。それは、入院患者数に加えて、外来患者の取扱処方箋数によって決まるものでした。具体的な割合としては、入院患者数70人に対して薬剤師1人、外来患者の取扱処方箋の数では75人に対して薬剤師1人となりました。

その後は、3年ごとに検討と見直しを行うようになりましたが、特に目立った変更点はありませんでした。そして、先述したように、2007年に再び配置の基準が変更されました。その決定は、2005年に出された報告書の内容に従ったものです。2005年の調査では、病院に勤める常勤の薬剤師の数は、100床当たり2.5人となっており、98年の基準との適合率は90%を超えていて、基準にしっかり従っていることがわかりました。しかし、現場の意見を聞くと、薬剤師が充分に確保されていると答えたところは全体の1割ほどしかなく、多くの医療機関や施設において、薬剤師が慢性的に不足していることがわかりました。これは、基準が実態に合わなくなってきたことを表しています。

この他にも、医療機関には「採用の困難性」というものがあります。これは薬剤師の数の不足や地域格差が関係しており、採用が困難となっている医療機関・施設は全体の2割、非常に困難であるところは全体の3割を超えていました。これらを受けて、2007年に人員配置基準が変更されると共に、2006年に改正された薬事法に従って、薬剤師の養成課程が変更されました。そこで有名なのは、薬学部が6年制になったことです。これは業務内容が多様化、あるいは複雑化したことへの対応であり、専門性を高めようという意図があります。加えて、薬科大学や薬学部の新設を積極的にすすめるという方向性も出てきました。

このように見ていくと、病院薬剤師の人員配置基準については、医療現場の変化に従って、需要と供給のバランス、そして専門性の高度化が影響しています。